四中だより No.8 【2011年10月28日】

合唱の本質について

澄み切った青空の中、周りの山々が少しずつ色づき始めました。
今年は、例年以上に鮮やかな紅葉が期待できそうです。
さて、現在、校内では合唱コンクールを目前に控え、各学級とも一段と熱の入った歌声が響いております。
毎年この時期は、専門家をお招きし、合唱指導をしていただいているところです。
校長室で先生方の話を伺っていて、とても印象に残ったことがあります。
さすがその道の専門家は、物事の本質をとらえておられものだと感心した次第です。
簡単に紹介いたします。
音楽も含め芸術とは、人に何かを伝えることと考えています。
伝えるためには、手段が必要です。
例えば「あいさつ」を考えてみましょう。
「あいさつ」の言葉は、言ったかどうかよりも、伝わったかどうかが問題ですね。
気持ちや心が伝わったかどうかです。
たとえ大きな声であいさつしたとしても、心がこもっていなければ、気分のよいものではありません。
相手に気持ちを届けようとしたか、伝えようとしたかが問題なのです。
では、合唱で何を届けるのでしょうか。
それは、合唱の「楽しさ」を届けるのだと思います。
そのためには、一人一人自分が楽しくなければなりません。
人は、楽しそうに歌っている姿を見ているだけで、自分も楽しくなるものです。
そのために、「伝える」「届ける」という意思をもって歌ってほしいですね。
その意思がなければ、いくら能力や技術があっても伝わりません。
実はこのことは、全てに言えることだと思います。
勉強や部活動などでも同じです。
「勉強した」「練習した」「ちゃんとやった」・・・よく聞く言葉です。
しかし、問題は意思をもって(目的をもって)やったかどうかです。
ただ単に「やった」は、「やらない」のと同じだと思います。
先生が言われるように、この話は物事の本質に迫るものです。
来週の合唱コンクールでは、一生懸命に取り組む姿、つまり曲のメッセージを心から伝えようとする姿を見せてほしいものです。
きっとそれは楽しい活動であり、自分自身も感動し、観客をも感動させるものに違いありません。
不審者の侵入を想定した「避難訓練」実施!

10月24日(月)、校内に不審者が侵入したことを想定しての避難訓練を行いました。
不審者が興奮しないよう「教育委員会の方」が来校したと放送し、体育館に避難しました。
整然と避難する姿は、地震や火災が起きても指示通りに行動できると思わせるものでした。
体育館に集合した後、「かしわネットワーク」でもお世話になっている、天童警察署の田中補導専門官を講師に迎え、下校時の安全と不審者から逃れるための簡単な護身術を教えていただきました。
自分の身を守ることを第一に考えて登下校できるよう、これからもお声掛けをお願いします。