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天童四中だより マイ・ライフ 1号 【2015年4月15日】
天童四中だより マイ・ライフ 1号 【2015年4月15日】


昨日の自分よりかしこくたくましい人になろう
4月8日、真新しい制服に身を包み、やる気いっぱいの新入生126名が四中に入学しました。在校生はこの日のために、心を込めて準備して新入生を迎えました。新入生は緊張しながらも、落ち着いた態度で堂々と中学校生活の第一歩を踏み出しました。全校生394名で平成27年度の天童四中がスタートしました。
始業式では、がんばってほしい3つのことについてお話をしました。
健康な体とねばり強く美しい心をつくりましょう。
みなさんの頃につくる体や心は、ずっと大人になるまで、一生のベースになります。生活の中には楽しいことばかりではなくて、いろいろと大変なことや、困難なこともあると思いますが、少々のことにへこたれないで、立ちむかっていってほしいと思います。人の心も筋肉と同じで、楽なことばかりしていては強くなりません。課題に向かってチャレンジするということが大事です。それを乗り越えると人は成長します。そして感動を味わうことができます。授業や部活動などいろんなところに成長のチャンスがあります。皆さんは黙働清掃をがんばっていますが、とても素晴らしいことだと思います。そういうことを当たり前にやれること、やっていることも、強くて美しい心をつくっていくと思います。
かしこい人になってください。
頭がいいのとは違います。「かしこい」というのは、いつもよく考えて、適切な行動がとれる人のことです。常にいろいろ考えているので、とっさの時でもちゃんと場に応じた行動や言動ができる人のことです。人への「思いやり」の心を持てる人もかしこい人です。「ずるがしこい」はだめです。本当にかしこい人は、周りの人にも好感が持たれます。ずるがしこい人は自分だけいい思いをしようとするので周りからも嫌われます。本当にかしこい人になるのは大変なことです。ぜひ、日頃から磨いてほしいと思います。
そのために、毎日の授業や勉強があります。校歌に「無限なる知識求めて」とあるように、「知識は無限」です。これからの社会を生きるために必要な知識や技をできればたくさん学んで、本当にかしこい人になれるようにがんばってほしいと思います。
いろんな人との「つながり」を大切にしてください。
私たちはいくら自分でがんばっていても、必ず誰かに助けられて生きています。いや、私は誰からも助けてもらってなどいないという人はいるでしょうか。いませんよね。いるとしたら、気づいていないだけです。そして皆さんも誰かの助けになっています。皆さんが、元気にがんばっている姿を見て喜んでいる家族がいます。学校や地域であいさつをしてくれる皆さんから元気をもらっている人がいます。地域社会でボランティアをしてくれることで「ありがたい」と思っている人がいます。私たちは、家庭や学級・学校や地域で必ず誰かとつながって生きています。そのことを忘れないこと、そしてこれからも上手につながっていけるようにしていってほしいと思います。
また、入学式では、新入生にこのようなお話をしました。
毎日の授業やいろいろな活動に真剣にがんばりましょう。
中学校三年間は、心も体もグッと成長する時期です。学校の授業や家庭学習、いろんな活動や毎日の生活が皆さんの栄養になります。真剣な気持ちでがんばってください。
「自分らしい自分」をつくっていきましょう。
人と比べなくていいです。昨日の自分、今の自分よりかしこくたくましい自分をつくっていってほしいと思います。
四中では、全ての先生が皆さんの先生です。
担任の先生、教科の先生、部活の先生だけでなく、四中の全ての先生が皆さんを見守り、励まし、教えてくれる先生です。クラスや生徒会、部活の仲間や先輩もいろいろなことを教えてくれます。また、地域の方々や家族もまた先生です。いろんな方々から多くの知識や生き方を学んでいってほしいと思います。四中のみんなが皆さんを応援しています。
新入生も、在校生も、とてもしっかり話を聞いていました。これからのがんばりと成長が楽しみです。


天童四中だより マイ・ライフ 2号 【2015年4月24日】
天童四中だより マイ・ライフ 2号 【2015年4月24日】

真のやさしさと強さを持つ生徒を育てる
本格的に授業も始まりました。がんばろうとする気持ちがどの教室からも伝わってきます。先日の地区中学校駅伝競走大会では男女チームとも懸命な走りを見せてくれました。応援もがんばり、学校に一体感を持たせてくれました。
さて、学校には、「こんな生徒に育てよう」「こんな学校をつくろう」という学校教育目標というものがあります。今年は「真のやさしさと強さを持つ生徒を育てる」としました。本校校歌に、「やさしさは生きる力」という歌詞があります。やさしさや思いやりは、人が人として、他の人とともに生きていくために必要な力であると思います。でも、「真のやさしさ」って何でしょう。「真の強さ」って何でしょう。校歌にもある「やさしさは生きる力」って、どういう意味でしょう。考えてみると、実はとても難しいことです。でもこれからの時代を生きる上でとても大切なことです。それを生徒たちと教職員で、ともに考え、追究していきたいと思います。
そのために必要な力として、毎日の授業や活動の中で3つの力を育てていきたいと思います。「たしかな学力」「美しくたくましい力」「つながる力」の3つです。どれもいずれ自立して社会で生きていくために必要な力です。
「たしかな学力」は、点数に表れる学力だけでなく、学習に向かう意欲や態度、課題や問題を考える力、自己決定する力、自分の思考やイメージを言葉や絵などで表現する力などの総合的な力のことです。
「美しくたくましい力」は「心」です。美しいものを美しいと感じたり、美しい表現をしたり、周りの環境をていねいに整えたりしようとする気持ちや行動や、人に対しての思いやりの心です。また、目標に向かって、がんばる心、困難に出合っても、あきらめないで粘り強く向き合って乗り越えようとするたくましい心のことです。
「つながる力」は、身近な人との関係をつくったり折り合いをつけたりする力、地域社会の人々と交流する力、ネットなどの媒体を通して適切にコミュニケーションすることができる力などのことです。あいさつ、会話、談笑、話し合い、討論する力などを通してつける力です。
これらのことは、教わってすぐにできることではなく、毎日の学習や生活全体を通して積み上がってつくられていくものです。また、今日の子どもを取り巻く問題は学校だけ、家庭だけで予防したり解決したりすることが難しいことが多くなってきています。学校と家庭が連携を密に行い、課題を共有しながら、子どもを見守り、支え、励まし、教えていきましょう。学校でも、「学校の主人公は生徒である」「全ての先生が“私の”先生」を合い言葉に、担任や学年はもちろん、四中の全職員で生徒一人一人に関わりながら、教え、励まし、支援していきたいと思います。今年1年どうぞよろしくお願いいたします。


